平良木さんは横手市で、りんご、もも、さくらんぼの栽培を行っている若手果樹農家。
明治時代から果樹栽培を営む「ひららぎ果樹園」の4代目です。
平良木さんと出会うまで、私たちは焼菓子には「紅玉りんご」を使うのが一番だと考えていましたが、
平良木さんはこう助言してくれました。
紅玉だけが調理に向いているわけではありません。
世界には知られていないクッキングアップル(調理用りんご)はたくさんあります。
その個性は実に様々で、海外では料理によってりんごを使い分けてその味を楽しむのが普通です。
でも、日本は甘いりんごほど高値で取引されるので、果樹農家は甘いりんごしか栽培しなくなって、
料理用の酸っぱいりんごの木は、日本から消えてしまいました。
こうして日本では、菓子にも料理にもあたり前に生食用の甘いりんごが使われてきました。
日本人はまだクッキングアップルのおいしさを知らないんです。
そんな平良木さんが栽培にチカラを注いでいるのが、果肉まで赤いりんご「紅の夢」でした。
「このりんごは絶対にクッキングアップルです!」と胸を張る平良木さん。
試しに調理して食べてみると「紅玉」以上の濃厚な風味にスタッフ全員目をまるくして驚きました。
早速、当店のお客様に知っていただこうと、焼菓子での提供をスタートし、
お客様にご意見を伺いながら調理の幅を広げました。
その翌年にはオンラインストアで販売開始。全国から注文が殺到しおよそ1ヶ月で完売してしまいました。
その後、平良木さんも圃場を拡大しておりますが、需要も増え続けている状況です。
クッキングアップルの需要は、今まさに現在進行形で起きています。
私たちはこの「りんごの新しいおいしさ」を、一緒に広めていただける
パティシエ、シェフ、パン職人、ジャム職人を探しております。
当社と提携しているクッキングアップル生産者をご紹介します。
お互いが良き仲間であり、良きライバルでもある、そんな地域の農家の皆さん達です。
栽培の技術とノウハウを共有し、様々な事にチャレンジしてくださっています。